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XR230(ホンダ)

ホンダ/XR230

XR230は、オフロード入門用として登場し、XRシリーズとして最後まで残ったフレンドリーモデル。シート高805mmと足着き性に優れており、ライディングポジションもコンパクトだが、外観はモトクロッサーCRFシリーズのイメージで、アグレッシブさが感じられる。2008年には触媒を2個採用することで、キャブのまま排ガス規制に適合させ、さらに、XR230モタードがバリエーション追加されたが、同年12月発売モデルで最終となった。

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XRシリーズとして最後まで残ったフレンドリーモデル「XR230(MD36)」

フルサイズ・250ccよりもスリムな車体で排気量も抑えめ。そういった200ccクラスのオフロードモデルは1980年代、1990年代で多くラインアップしていた。ホンダはXLRシリーズとして1993年にXLR200R(MD29)をラインアップ。1997年にはSL230(MD33)登場したことで、実質、これが後継モデルとなり、XLR200Rはマイナーチェンジ等もなく生産終了。このSL230がセロー225のライバル車となったのだ。しかし、2005年にXR230(MD36)が登場したことで、XR・XLRシリーズが復活。この後、XR250(MD30)が販売終了になると、XR230がホンダ唯一のオフロードモデルとなるのである。

SL230ベースでFTR223にも採用されている空冷4ストSOHC単気筒223ccエンジンを軽量・高剛性なセミダブルクレードルフレームに搭載。足まわりはφ37mmのフロントフォークに、リアはモトクロッサーCR85Rでも採用しているφ40mmガス封入式ダンパーを装備。フルサイズモデルのように足長ではなく、シート高は805mmと足着き性に優れる。小柄なライダーや女性ライダーにも威圧感はない一方、外観はモトクロッサーCRFシリーズのイメージで、アグレッシブさが感じられるものである。

2008年には触媒を2個採用することで、キャブのまま排ガス規制に適合させ、さらに、XR230モタードがバリエーション追加されたが、同年12月発売モデルが最終で、ホンダのオフロードバイクは一時消滅。2012年にCRF250L(MD38)が登場するまで空白期間ができることになる。XR250(MD30)程流通台数は多くないが、セローシリーズに並ぶ気軽さは捨てがたく、XR230はセカンドバイクとしてもベストな一台と言える。