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GB250クラブマン(ホンダ)

ホンダ/GB250クラブマン

CBX250RSのエンジンとフレームをベースに、クラシカルなイメージに仕上げられ登場したのが初代のGB250クラブマン。気負うことなく気軽に楽しむスタンダード・シンプルロードスポーツかつ、扱いやすいメカニズムと万人向けの素直な操縦性で、幅広いファン層を確立した。小変更のみで支持を高めてきたが、1989年にはタンク、シート&シートカウルを一新。1993年にはサイドカバーとタンクストライプを変更、1995年にはスチール製クロームメッキ仕上げの前・後フェンダーを採用するなど外観を変更するとともに、細部の熟成が図られマイナーチェンジ。これがGB250クラブマンの最終形となる。

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クラシカルなイメージで、より個性的なスタイルと乗り味を追求した「GB」

CBX250RS(1983年)のエンジンとフレームをベースに、クラシカルなイメージに仕上げられ登場した初代のGB250クラブマン。オプションのアルミフェンダーや、リアシートに脱着可能なシングルシート風のカバーといったパーツも用意され、マニアックなユーザーをも満足させるものだった。個性的でもあり、シンプルで扱いやすいメカニズムと万人向けの素直な操縦性で、幅広いファン層を確立していった。

2年後の1985年、GB250クラブマンの人気にあおられるように、400ccクラスにホンダとしては初のシングル・ロードスポーツモデルGB400ツーリストトロフィー(GB400TT)が登場。さらに、シングルシートで一人乗り設定のGB500ツーリストトロフィー(GB500TT)もラインナップし、クラシカルなイメージでロケットカウルとシングルシートを装備し、一人乗り設定のMk2も限定発売され、250cc、400cc、500ccのGBシリーズが出揃った。

GB400TT、GB500TTは1980年代後半で姿を消してしまったが、GBシリーズに共通して言える「最新の技術を生かし中・低速域での力強い乗り味を調和させ、ビンテージ風のシンプルなデザイン」はGB250クラブマンが踏襲。フルモデルチェンジでガラッと内容を変更させることなく、度重なるマイナーチェンジで熟成され、1990年代後半までの長い間、好調なセールスを記録した。

気負うことなく気軽に楽しむスタンダード・シングル。それが「GB250クラブマン」

1983年4月に発売されたCBX250RSのRFVC(※)エンジンとフレームをベースに、クラシカルなイメージでモディファイされた初代のGB250クラブマン。シンプルで扱いやすいメカニズムと万人向けの素直な操縦性で、幅広いファン層を確立した。1987年にはキャブとフロントディスクローターの大径化、シート形状変更、2 into 1マフラーなどを採用。新しいデザインの2眼メーターは文字盤がホワイトになり、スタイリッシュな印象でイメージアップした。

異例にも小変更のみで支持を高めてきたGB250クラブマンも、1989年にはタンク、シート&シートカウルを一新。シート面から緩やかに立ち上がり、サイドを絞り込ませたタンク形状は、楽な姿勢を保つことができ、ニーグリップ感にも効果を与えている。この後、1992年1月にはフレームまでもレッドに塗装したスペシャルカラーモデルが限定発売。1993年3月にはサイドカバーとタンクストライプの変更を受ける。

伝統的なスタイルはそのままに、1995年にはスチール製クロームメッキ仕上げの前・後フェンダーを採用するなど外観を変更するとともに、エンジンなどの細部の熟成が図られマイナーチェンジ。これがGB250クラブマンの最終形となる。ツートーンカラーのタンク、スチール製のクロームメッキ仕上げの前後フェンダー、新形状ダブルシート、クロームメッキ仕上げの独立型テールライトブラケットなどの採用で、トラディショナルスタイルを一層強調。RFVCエンジンは、増量したフライホイールマスによって低中速域でのトルク感の向上を図り、シングルエンジンらしい鼓動感が味わえるものとした。

残念なことに、現行ラインアップからは姿を消してしまったが、今なお人気は高く、カスタムベースとしての素材の良さから、パーツも豊富に出揃っている。気負うことなく気軽に楽しむ250ccシングルロードスポーツ。GB250クラブマンとは、まさにその一言に尽きるバイクだ。