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フォルツァZ(ホンダ)

ホンダ/フォルツァZ

スポーティーなスタイリングで登場したフォルツァをフルモデルチェンジし、登場したのがフォルツァZだ。250ccクラスでは世界初となる「Sマチック」を搭載したことが人気の要因となり、ATの利便性と、MTのスポーティーさを兼ね備えた、一歩先行くビッグスクーター。先行して発売されていたフォルツァX(MF08)との共通点は、快適な2シーターをコンセプトに外装を一新した点や、PGM-FI(インジェクション)やスマートカードキーシステムを新採用したところ。また、ゴルフクラブも収納できる程のシート下スペースやオプションのオーディオキットなど、まるでクルマ並の装備を誇った。

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250cc初のマニュアルモードを装備した「フォルツァZ(MF08)」

2010年代は下火となっているが、少し前までのビッグスクーターブームは、1995年に登場したマジェスティ250(4HC)の影響が大きい。人気となったマジェスティ250(4HC)の後を追うように、1997年にフォーサイト(MF04)、1998年にスカイウェイブ250(CJ41A)が登場するが、落ち着いた雰囲気のフォーサイト(MF04)は人気もいまひとつ。そこで、スポーティーなスタイリングで新たに登場したのが2000年のフォルツァ(MF06)で、昔のフュージョン(MF02)やフリーウェイ(MF03)がカスタムベースとしても人気となったのも合わせ、ホンダのビッグスクーター軍団もヤマハに劣らない人気ぶりとなった。

そんな背景を受け、2004年にフルモデルチェンジしたフォルツァZ(MF08)は、ビッグスターのカテゴリーでも、また、250ccクラスでもトップ3に入る人気に。そのスタイリングもさることながら、250ccクラスでは世界初となる「Sマチック」を搭載したことも人気となった要因のひとつだ。DモードとSモードのオートマチックモードに加え、6速マニュアルモードが選択でき、ハンドルのスイッチで切り替えることができる。ATの利便性と、MTのスポーティーさを兼ね備えた、一歩先行くビッグスクーターだったというわけだ。

先行して発売されていた標準モデルのフォルツァX(MF08)との共通点は、快適な2シーターをコンセプトに外装を一新した点や、PGM-FI(インジェクション)やスマートカードキーシステムを新採用したところ。また、ゴルフクラブも収納できる程のシート下スペースやオプションのオーディオキットなど、まるでクルマ並の装備を誇った。後にABSモデルやスペシャルモデルも追加し、2007年にMF10型のフォルツァシリーズへとモデルチェンジするまでの短期間で、かなりの台数が販売された。10年経過するものの、全く見劣りしないフォルツァZ(MF08)。今、中古のビッグスクーターなら一番の狙い目かもしれない。