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フュージョン(ホンダ)

ホンダ/フュージョン

フュージョンは元祖ビッグスクーターと言われる不変の定番ビッグスクーター。街中でキビキビと走るイメージだったフリーウェイに対し、タンデムでの長距離走行をイメージし、クルーザー的な存在で登場した。2006年モデルまで大きなモデルチェンジはなく、バリエーションの追加のみで10年、20年と発売された車種は4メーカーを見ても数少ない。二輪車初のカラー液晶メーターの採用は目新しかったかもしれないが、2000年代の最新モデルと比べれば突出して魅力的な部分はない。しかし、そのシンプルさとロー&ロングの独特なスタイリングが、カスタム志向のユーザーを惹きつけた。

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不変の定番ビッグスクーター「フュージョン(MF02)」

ビッグスクーターと言えば何を思い浮かべるだろうか? 現在の代表的な車種はホンダならフォルツァ、ヤマハならマジェスティ250、スズキならスカイウェイブ250となるが、これらが登場し始めたのは1990年代半ばから後半にかけて。しかし、250ccクラスのスクーターは1980年代からラインアップしていたのだ。そのうちの1台が1984年に登場したスペイシー250フリーウェイ(MF01)で、これが元祖ビッグスクーターと言える。街中でキビキビと走るイメージだったフリーウェイに対し、タンデムでの長距離走行をイメージし、クルーザー的な存在で登場したのがフュージョン(MF02)となる。

当時は、20年にも渡ってラインアップを続け、カスタムベースとして人気車種になるとは思いもよらなかったことだろう。2006年発売モデルまで大きなモデルチェンジはなく、バリエーションの追加のみで10年、20年と発売された車種は4メーカーを見ても数少ない。装備面では、2輪車初のカラー液晶メーターの採用は目新しかったかもしれないが、2000年代の最新モデルと比べれば突出して魅力的な部分はなく、逆にそのシンプルさとロー&ロングの独特のスタイリングが、カスタム志向の若者ユーザーを惹きつけたのだろう。実際、近年に登場したヤマハのマグザム(SG17J・SG21J)やスズキのジェンマ250(CJ47A)はロー&ロングであり、タンデムや長距離走行を意識している点でフュージョンと似ている。

フォーサイト(MF04)やフォルツァ(MF06)の登場で1度はラインアップから外れ、2003年に復活したフュージョンは、カスタムの流行りを受けてショートスクリーン・カバーレスハンドル・バックレストを装備した「タイプX」や、LEDのハイマウントストップランプを内蔵したリアスポイラーを装備する「SE」を再ラインアップ。2006年にはマルチリフレクターライトを採用し、ウィンカーはクリアレンズ化され、20周年記念モデルも限定発売されたが、基本はまったく変わらず。まさに定番ビッグスクーターと言えるモデルだ。