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スティード400VSE(ホンダ)

ホンダ/スティード400VSE

少し跳ね上がったボブテイルタイプのリアフェンダーに、ワイドなハンドル、一番の特徴であるアルミ切削仕上げのリアのディッシュホイールを採用。挟角52度・3バルブ・水冷Vツインエンジンや、リジッド風のリアサスなど基本的かつ主要部分はVLXやVCLと共通で、当時のカスタムの王道をメーカー自らが施した、まさに純正カスタム車がVSEである。後に追加されたスプリンガーフォークのVLSもバリエーションのひとつで、1988年から2004年までラインアップしたスティードシリーズ4タイプの中でも、VSEとVLSは希少である。

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ディッシュホイールが奢られたカスタムモデル「スティード400VSE(NC26)」

1980年代後半、400ccクラスのアメリカンは少なく、大型車では存在したものの、大型免許が手の届きにくい時代背景だったことから「アメリカン=大人のバイク」という印象が強かった。つまり、アメリカンに乗る若者は少なかったわけだが、1988年にスタイリッシュなスティードが登場したことで「アメリカン」というカテゴリに火をつけ、レプリカ、ネイキッドと同列の人気となっていく。

同じ400ccクラスのSR400(1JR)とカスタムベースとしての人気を二分し、この2車種で圧倒的な台数を占めていたが、カワサキのバルカン400(VN400A)がワイドタイヤ&ディープフェンダーのバルカン400クラシック(VN400A)を追加し、スズキが倒立フォークを採用したデスペラード400(VK52A)を発売、そして、ヤマハが後のベストセラーとなるドラッグスター400(4TR)を発売するなど、1990年代に入ってからアメリカンがかなり充実してくる。そんな中で、バリエーションを追加してきたのがスティード400VSE(NC26)であり、スティードシリーズの中でも希少なモデルである。

少し跳ね上がったボブテイルタイプのリアフェンダーに、ワイドなハンドル、一番の特徴であるアルミ切削仕上げのリアのディッシュホイールを採用。挟角52度・3バルブ・水冷Vツインエンジンや、リジッド風のリアサスなど基本的かつ主要部分はVLXやVCLと共通で、当時のカスタムの王道をメーカー自らが施した、まさに純正カスタム車がVSEとなるのだ。後に追加されたスプリンガーフォークのVLSもバリエーションのひとつで、1988年から2004年までラインアップしたスティードシリーズ4タイプの中でも、VSEとVLSは希少である。ファットタイヤのクラシックタイプではなく、スリムなフロントタイヤが好みなら、スティード400VSEのようなレアなモデルを選択するのも面白いだろう。