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X11(ホンダ)

ホンダ/X11

X11(エックスイレブン)のエンジンは、CBR1100XXのデュアルバランサーに対し、1軸バランサーに変更され、5速ミッションの採用やラムエアの廃止などで低中速向けのセッティングに。最高速の「最速」ではないものの、日本国内のワインディングロードではブラックバードよりもX11のほうが上手という見方もある。センターピボット方式やリンクレスリアショックの採用、前後連動ブレーキなど、足まわりにも特徴があり、発売期間こそ短かったものの、「面白そうだ!」と思わせるスーパーネイキッドの存在が選択肢の幅を広げてくれたのは事実だ。

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新世代のリッタークラス・スーパーネイキッドが「X11・エックスイレブン(SC42)」

X11・エックスイレブン(SC42)の前に、ベースとなったCBR1100XX・スーパーブラックバード(SC35)について見ていきたい。直列4気筒スポーツの頂点として初代が登場したのが1996年後半。この時、ネイキッドモデルのCB1000SF、ツアラーのCBR1000F、そしてレプリカのCBR900RRがラインナップしていたが、これらを超越した存在として位置づけられたモデルだった。実際、最速ツアラーとうたわれたカワサキZZ-R1100に対抗できるポテンシャルを有し、後にスズキ・GSX1300Rハヤブサが登場するものの、インジェクション化などを経て、10年以上の息の長いモデルとなっている。

端的に言えば、このCBR1100XXのネイキッドモデルがX11となるわけだが、こういった「フルカウルモデルがあり、それをベースとしたノンカウルモデル(ネイキッドモデル)」を登場させる手法は、1980年代後半から1990年代前半の400ccクラスに見られた流れと似ている。CBR400RRに対するCB-1、他メーカーで例えると、スズキのGSX-R250Rに対するコブラ、カワサキのZXR400に対するザンザスなどが思い浮かぶはずだ。レプリカの性能はほぼそのままに、カウルをなくした「裸(ネイキッド)」のスタイルが、リッタークラスでも主流になっていくことを2000年に登場したX11が示していると言える。

X11のエンジンは、CBR1100XXのデュアルバランサーに対し、1軸バランサーに変更され、5速ミッションの採用や、ラムエアの廃止などで低中速向けのセッティングとなり、最高速の「最速」ではないものの、日本国内のワインディングロードではブラックバードよりもX11のほうが上手という見方もある。センターピボット方式やリンクレスリアショックの採用、前後連動ブレーキなど、足まわりにも特徴があり、発売期間こそ短かったものの、「面白そうだ!」と思わせるスーパーネイキッドの存在が選択肢の幅を広げてくれたのは事実だ。