• 最寄り店舗検索

  • 掲載数

    48,666

  • バイク

    44,945

  • パーツ

    3,721

W400(カワサキ)

カワサキ/W400

ノスタルジックな雰囲気のネオ・レトロモデルが各排気量で登場した、90年代レトロスタイルの流れを受けて登場したW650の400?クラスとして発売されたのがW400だ。今の時代で並列ツインの良さを感じることができる貴重なモデルとなっている。

28

並び替え

バーチカルツインの鼓動が楽しめる数少ない400ccモデルが「W400(EJ400A)」

「W(ダブル)」シリーズの初代W1(ダブワン)が登場したのは1966年。今から40年以上も前になる。その後のW1S、W1SA、そしてW3への変遷はあえて詳しく語らないが、大きな変化はW1SAで左チェンジ、右ブレーキへと変更されたことだろう。今でこそ当たり前の構成だが、メグロK2から受け継がれたエンジンは、当時、イギリス車風に右チェンジだったのだ。1974年の650RS・W3Sを最後にバーチカルツインは姿を消し、大排気量車のメインは4気筒のZ系、そして2スト3気筒のマッハ系へと移り変わっていく。

時代が変わって、1990年代はノスタルジックな雰囲気の、ネオ・レトロモデルが各排気量で登場し、そういったレトロスタイルの流れを受けて登場したのがW650(EJ650A)であり、さらに、新型の登場がほとんどなくなった400ccクラスで、2006年に発売されたのがW400(EJ400A)となる。完全新設計のSOHC4バルブ並列ツインエンジンは、カムの駆動にベベルギヤ(傘歯車)を採用し、エンジン右側のヘッド部分とドライブシャフト部分が特徴的だ。W400のエンジンは基本的にはW650と同じもので、ボアがそのままでストロークダウンさせたものとなる。

おそらく、サイドカバーの「W400」の文字がなければW650との区別がつかないくらい、両モデルは似ている。それもそのはずで、違いと言えばハンドルのサイズとシートの厚み、前後サスのストローク量といったところで、W650の良さをそのままに、誰もが扱いやすいようコンパクトに仕上げられているのだ。CB400SSやSR400といったシングルモデルや、Vツインのアメリカンモデルは数多くあるが、今の時代で並列ツインの良さを感じられるモデルは皆無に等しい。そういった意味で、W400・W650は実に貴重なモデルといえる。(2008年12月現在、生産終了)