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パワーユニットはGPZ。加速感と独特のスタイルで魅了した「エリミネーター400」シリーズ

輸出車エリミネーター900(1984年)、国内モデルのエリミネーター750(1985年)に続き、当時、ビッグマーケットに成長した400ccクラスに期待をかけ、エリミネーター400が登場した(1986年)。パワーユニットのベースとなっているのは、前年の1985年に登場したGPZ400Rの水冷DOCH4気筒エンジン。吸排気系のセッティング変更を受け、数値上では59PS/12000rpm→54PS/12000rpm、3.6kg・m/10500rpm→3.4kg・m/10500rpmとパワーダウンしている。しかし、二次減速比をGPZ400Rの2.600から2.522へと若干変更することでカバーしたようだ。

並列4気筒エンジンの他、シャフトドライブ、極太タイヤ、前方に足を投げ出さないステップ位置など、ドラッグレーサーをコンセプトとしたカワサキの狙いは外れることなく、このエリミネーターは確実にヒットした。1988年にはスポーツエディション「SE」とラグジュアリーモデル「LX」の2タイプに分離し、フロントブレーキのダブルディスク化など、装備とバリエーションの充実化が図られた。1993年には、スタイリングにも変化を与え、目を奪われるイエローとブルーのフレアーカラーで、再度「エリミネーター400」として登場。より低中速重視にセッティング変更され、「ドラッグ」イメージでのアピール度を高めた。