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エポ(スズキ)

スズキ/エポ

1970年代にホンダがダックスやシャリー、モンキーZ50J型、ヤマハがチャッピーやボビー、スズキのバンバンといった小径ホイールのモデルをラインナップし、ここへ登場したのがエポだ。エンジンはパイプラインと呼ばれる特徴的なセミダブルクレードルフレームに搭載された。

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復刻で90年代にも名を残したレジャーバイク「エポ(PV50)」&「PV50(NA12A)」

ネイキッド、レプリカ、アメリカン、スクーター、オフロード、ビジネスなどと様々なカテゴリーがあるが、1980年代半ばまではレジャーバイクというジャンルに分類されるモデルが多数あった。その代表的なものがモンキーで、1967年にモンキーZ50M型が登場し、国産量産型ではこれが最初のレジャーモデルと言われている。2009年1月にFI化され、現在ラインアップする唯一のレジャーモデルでもある。さて、1970年代に目を向けてみると、ホンダがダックスやシャリー、1974年のモンキーZ50J型、ヤマハがチャッピーやボビー、スズキのバンバンといった小径ホイールのモデルをラインナップし、ここへ登場してきたのがエポ(PV50)だ。

エンジンはバンバン系ではなくRG50系のものを3.8psにパワーダウンし、「パイプライン」と呼ばれる特徴的なセミダブルクレードルフレームに搭載。自動遠心クラッチが多かった中、マニュアルクラッチの5速ミッションを採用した。足回りはフロントにスプリングを露出させたテレスコピックサス、リアに2本サス、前後8インチホイール&3.50タイヤを採用し、モンキー並のコンパクトさを実現した。また、前後にキャリアを装備し、ライトはキャリア下に配置。アウトドアでのちょっとした遊びから、実用的な使い方にも対応した。

初代エポは1981年、ブラック&ゴールドのLTD仕様をライアップするものの生産終了。その復刻版として1993年に登場したのがPV50(NA12A)となる。基本的な装備やスペックは同一で、イメージカラーであるレッドのタンク&ブルーのシートに加え、当時のLTDを彷彿とさせるブラック、75周年記念限定カラーも用意された。1990年代後半は排ガス規制の影響もあって、50ccクラスはレトロ系を中心に、一部のモデルしか残らず、一気に台数が減少した。PV50もこの時ラインアップから消え、レジャーモデルがひとつなくなってしまった。