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実用性が高いヘビーデューティーなオフロードモデル「DF200E(SH42A)」

まず、DF200Eの前にジェベル200を見ておかなければならない。

フルサイズの250cc、例えばCRM250RやRMX250S、KDX250SRといったギンギンの2ストモデルとは正反対の、エントリーモデル的な4ストの200ccクラスも充実していた1990年代。その代表格は何と言ってもセロー225やTW200だが、コンパクトな車体と低いシート高で初心者や女性にも受け入れられるオフロードモデルは、スズキも1985年のSX200R(SH41A)をラインアップしていた。それをベースにモデルチェンジしたツーリング指向のジェベル200(SH42A)を1992年に投入し、兄貴分のジェベル250(SJ44A)と弟分のジェベル125(SF44A)を加え、ジェベルシリーズを作り上げていった。

基本構成はSX200Rとほぼ変わらず、外装類の変更でイメージを一新したジェベル200は、2005年までラインアップするロングセラーモデルとなり、実際、オフロードモデルの中でも流通台数が多い。φ150mmの60/55wのH4ハロゲンライト&アルミ製のライトガードが最大の特徴で、あとは突出した装備はないのだが、200ccで20psという程良いパワーと、軽量で足着きの良い車体、32万9000円というリーズナブルな価格が多くの人に受け入れられたのだ。これをベースにヘビーデューティーさ、アウトドア指向を強めたモデルがDF200Eとなる。

他メーカーも200ccクラスの続々と新型を投入した1997年に登場。ジェベル200と共通のエンジンでスペックは変わらないが、オイルクーラーを装備したことで安定性を向上。また、セル&キック併用としたことで、バッテリー上がりにも対応している。クリップ付きライトガード、エンジンガード、マッドフラップ、大型キャリアや、後のモデルで採用された迷彩カラーがDF200Eの最大の特徴であり、ジェベル200と差別化を図った部分である。また、シート高が810mmから795mmに下げられ、さりげないところで乗りやすさを向上させている。同時に登場したDF125E(SF44A)も2000年で最後となってしまうが、少々濃いキャラクターながら実用性が高い点は見逃せない。DF200Eは使えるバイクなのだ。