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GSX250R(スズキ)(2ページ目)

スズキ/GSX250R

このところ、女性人気の高い250ccのフルカウルモデル。そのひとつが、2017年に登場した「GSX250R」。似ている名前のモデルに「GSX-R250R」があるが、それは1980年代中盤以降、バイクブームを牽引していたレーサーレプリカブームの中の1台で、全くの別物。

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ライバルよりも非力ながら、面白さではひけをとらない「GSX250R」

このところ、女性人気の高い250ccのフルカウルモデル。そのひとつが、2017年に登場した「GSX250R」。似ている名前のモデルに「GSX-R250R」があるが、それは1980年代中盤以降、バイクブームを牽引していたレーサーレプリカブームの中の1台で、全くの別物。

レーサーレプリカブームを知る人にとって、フルカウルで「GSX」と名前が付いていれば、それなりに期待はするだろう。しかし、当時のように4発モデルではないし、ハイパワーでもない。「CBR250R」「Ninja250」「YZF-R25」といったライバルと比べると非力であり、スペック至上主義の人からは敬遠される傾向にあるかもしれない。

だが、「アーバンストリート」をコンセプトに開発されたGSX250Rは、低中速の扱いやすさを重視した出力特性で、実は走っていて面白い。レプリカブームの250cc4ストモデルに見られた、一定の回転数以上じゃないとパワー感が薄いということがない。もちろん、回して面白いというのも楽しさの一つだが、実用域でレスポンスが良いというのも楽しさの一つ。昨今のライバルモデルと比較しても、実際に乗ってみると、走る面白さはひけをとらず、非力であることも感じない。

セパレートハンドルに前後分離式のシートながら、快適なライディングポジションとなるよう、ハンドルの高さを調整。フルデジタル表示の多機能メーター、前後には花弁型のブレーキディスク、面発光LEDのポジションランプとテールランプなど、装備も充実。乗って楽しく、所有する満足感もある。GSX250Rは、スペックだけで見ず、走らせて持ち味を確認して欲しい1台だ。