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スズキのオリジナルとしては唯一のモタードモデルとなる「DR-Z400SM(SK44A)」

国内モデルのモタードの先駆けと言えば1998年に登場したDトラッカー(LX250E)になるだろう。しかし、その後も他メーカーが追随することなく、いわば単独状態だった。ストリート系のブームやレースが増えるに連れてようやく登場したのが2003年のホンダ・XR250モタード(MD30)で、ヤマハはさらに遅れて2006年にXT250X(DG11J)、2007年にWR250X(DG15J)を発売。スズキは2002年に250SB(LX250L)を発売しているが、これはDトラッカーのOEMのためスズキオリジナルではない。オリジナルとして発売されたスズキのモタードは2004年のDR-Z400SM(SK44A)が最初となる。

2000年のDR-Z400S(SK43A)がベースとなっているだけにパワフルさは折り紙つき。元を辿ればエンデューロレーサーDR-Z400で、水冷DOHCエンジンは40psを発生し、250ccとは比べ物にならない。これに、モトクロッサーRM譲りの足回りを採用し、フロントはφ47mm倒立フォーク、リムサイズ前3.50、後4.50の17インチホイール、さらにφ310mmディスク+ニッシン製ピンスライド2ポットキャリパーのフロントブレーキなど、専用セッティングされたことでベースのDR-Z400Sとは全く異なる走りを実現している。

その後もレンサルのハンドル(ファットバー)やアクスルシャフト部にアクスルスライダーを装備するなどの小変更を受け、ブルーの特別色を施したDR-Z400SMZを限定300台で発売。トリップ・オド・時計機能を備えた多機能液晶デジタルメーターやDR-Z400SM専用コンパウンドのハイグリップタイヤなどは変わらず、2009年までラインアップすることになる。唯一のライバル車であるXR400モタード(ND08)もほぼ同時期に販売終了となり、パワフルなモタードといえばWR250X(DG15J)が筆頭となってしまった。かつ、スズキのモタードも消滅したことになり、スズキファンとしては惜しまれるところだろう。