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SV400S(スズキ)

スズキ/SV400S

SV400Sは、400ccクラスのアルミトラスフレームを採用したVツインスポーツモデルだ。TL1000S譲りのハーフカウルを装備したSV400Sは、セパレートハンドルやバックステップの採用や、後のダブルディスク化でスポーツ走行を意識した味付けになっている。

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並び替え

クラス初のアルミトラスフレームを採用した「SV400S(VK53A)」

1990年代に入って拡大・熟成された400ccクラスの並列4気筒ネイキッドモデル。ネイキッドブームの火付け役ゼファー400は「χ(カイ)」へ進化し、CB400SFは可変バルブのハイパーVTECエンジンを搭載するなど、各メーカーともにそれぞれ充実化が図られた。スズキは水冷のバンディット400V・GSX400インパルス/S・GSX400S刀、油冷のイナズマ400と豊富なラインアップを誇り、シングル等も含めたモデル数では他社を圧倒していたが、そこに投入してきたのがVツインのSV400/S(VK53A)だ。

当時、400ccクラスのVツインスポーツモデルはSV400/S が唯一で、他の排気量のVツインモデルを見てもVTR250(MC33)、VTR1000F・ファイアーストーム(SC36)、TL1000S(VT51A)、TL1000R(VT52A)くらいしか存在せず、あとはアメリカンや外車勢。つまり、このSV400/Sと翌年に登場したSV650/S(VP52A)はとても貴重な存在と言えるのだ。また、フレームや外観デザイン等はTL1000Sを踏襲したもので、クラス初のアルミ製トラスフレームを採用したことも斬新だった。

そのTL1000S譲りのハーフカウルを装備したSV400Sは、セパレートハンドルやバックステップの採用や、後のダブルディスク化でスポーツ走行を意識した味付けに。対して、SV400はバーハンドルや丸型ライトの採用でよりネイキッドらしく仕上げられ、一時はラインアップから外れるものの、2002年に「S」と同様ダブルディスクとなって復活。最終的には両者とも2006年モデルで最終とってしまった。だが、2009年に登場したグラディウス400でインジェクション化され、SV系のエンジンが採用されたのは、Vツインファンにとって嬉しいところだ。