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最近技術を搭載し、現代に蘇った「KATANA(GT79B)」

1980年、ドイツのケルンショーで注目を浴びた「GSX1100S KATANA」。日本刀をイメージしたデザインを持つ同車は瞬く間に人気となり、それから40年が経過した今でも、根強い人気を誇る。2000年にファイナル・エディションが発売され、ひとつの時代の終わりを告げた。それから19年。2019年に、GSX1100S KATANAを原点とした新型の「KATANA」が投入された。

エンジンのベースとなっているのは、「GSX-R1000」の998cc・4気筒。これを、低回転域での力強いトルクと高回転域でのパワフルなエンジン特性へと改良。3つのモードから選択できる「トラクションコントロールシステム」、ワンプッシュでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」、発進時や低回転走行時にエンジン回転数の落ち込みを抑制する「ローRPMアシスト機能」が採用されているほか、電子制御ABSも標準装備。随所に最新技術が惜しみなく投入されている。

GSX1100S KATANAが原点というだけあり、ボディのデザインは一見してKATANAと分かるもの。先代をよりシャープかつ現代的に味つけた、という感じだ。下端の突き出た尖ったカウル、見る者に先代を意識させる角形のヘッドライト(LED)、リアフェンダーにはスズキ初となるナンバープレート取付部とリアターンシグナルが一体化したスイングアームマウントリアフェンダー、GSX1100S KATANAから意匠を継承したエンブレムなど、単純に先代のデザインを引き継ぐのではなく、「これが21世紀のKATANA」という佇まいを見せている。