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ワークスレーサーYZR500レプリカとして登場!

世界最高峰、WGP500ccクラスの中でもあの有名な「ケニー・ロバーツ(現ケニー・ロバーツ・シニア)」「エディー・ローソン」等のライディングで世界チャンピオン・マシンとなった「YZR500」。そのレプリカとして登場したのがこの「RZV500R」だ。開発時から「YZR500レプリカ」としてこだわって作り込まれたV4エンジンは当時の市販車としては驚異的といえる「90ps」を目標に開発されたが、結局はパワー規制のために65psに抑えられてしまった。しかし、パワー規制の無いヨーロッパ仕様「RD500LC」は88psを絞り出しているのをみればエンジン自身のポテンシャルの高さがわかるであろう。

エンジンは「2軸クランクV4エンジン」で上の2気筒がピストンリードバルブ、下2気筒がクランクケース・リードバルブという方式でキャブレターもシリンダーに対して90度ひねられた特異な取り付けをされており、開発において苦闘の後が見える。排気系のレイアウトは下側2気筒は普通のレイアウトだが、上側2気筒はYZR500と同じシート下でクロスし後方に導かれており、排気効率を考えられたレイアウトとなっている。

車体周りも当時としては珍しく高価な「アルミ角パイプフレーム」を採用。これはヤマハとしては初。国内仕様のRZV500Rは「YZR500レプリカ」のこだわりと、徹底した軽量化からアルミフレームの採用となったが、ヨーロッパ仕様の「RD500LC」はフレーム修正のしやすさや剛性の高さから鉄フレームが採用された。リヤショックはスペースの関係で下側のチャンバーの真ん中に位置する変わった構造となっており、ここにも苦闘したあとが見える。

あまり知られていないがRZV500Rには後期型がある。だが、ほとんど変わらず、初期型の改良のみとなっている。。また、RD500LCとの違いは上記のほかに、フロントフォークがRZV500Rはセミエアサスに対してRD500LCは普通のサスペンション。その他RD500LCには、燃料計が無かったり、ミラーやウインカーが違うなどRZV500Rのほうが装備は良かったようだ。

RZV500Rは基本的に1種類であるがRD500LCはカラーバリエーションが5種類あり、海外でも人気だったため各国のオリジナルカラーもあったようだ。また、一部の国にでは「RZ500」とも呼ばれていた。