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XSR700(ヤマハ)

ヤマハ/XSR700

ヤマハのXSR700は、MT-07をベースにしたネオレトロスタイルの大型ネイキッドモデルである。エンジンは水冷4ストロークDOHC直列2気筒エンジンで、MT-07と同じものを使用。軽量な車体と粘り強いトルク特性により、街中からワインディングまで幅広いシーンで楽しめる。2022年モデルでは、LEDヘッドライトや反転液晶メーターの採用、フロントディスクブレーキの大径化などの改良が施され、さらに魅力が向上している。ストリートもスポーツも両方確立するトレンドを網羅しつつ、高い走行性能を持つ人気のモデルだ。

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懐かしさの漂う外観ながら、中身は最新鋭。ネオレトロなロードスポーツ 「XSR700 ABS」

2010年代、バイクにおける一つのカテゴリーとして確立したのが、『ネオレトロ』。70年代や80年代を想起させるような懐かしさのある外観を持ちながら、中身に先進技術が盛り込まれたモデルたちが、それだ。その一つとして挙げられるのが、ヤマハの「XSR900 ABS(以下、XSR900)」。この路線を踏襲しながら、「MT-07」のコンポーネントをベースに開発されたのが、「XSR700 ABS(以下、XSR700)」。ヨーロッパでは2016年にデビューしていたが、2017年、日本仕様が登場した。

デザインは、タンクからシートまで、水平基調(ホリゾンタルスタイル)をモチーフとしたボディラインを持つ、なめらかなライン構成となっている。ヘッドランプステーやラジエターサイドカバーをはじめとし、各所にアルミパーツを採用し、素材感が強調されている。

エンジンは、MT-07に搭載されて定評のある、688ccの水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒。1クラス上のXSR900のように3気筒モデルではないが、『ライダーのスロットル操作に対しリニアなトルクを創出することを求める設計思想』である『クロスプレーン・コンセプト』に基づいたエンジンだけに、右手の動きに実に忠実。スロットルを開ければ開けただけ、欲しい加速感やトルク感を得ることができ、イメージ通りのラインを狙うことが容易だ。

ライディングポジションはスーパースポーツのように前傾ではなく、リラックスした姿勢で乗ることのできるアップライトなものなので、市街地や低速時での扱いがラク。シート高は835mmとやや高め。小柄な人だと足つき性に不安があるかもしれないが、これもリラックスしたライディングポジションのおかげで、足をスッと下に出しやすいので安心感はある。